薄毛・脱毛

フケと抜け毛の関係-原因と対策

当院の患者様から寄せられる質問への回答を記事にしています。
患者様から「フケが多いと抜け毛になりやすいですか?」というご質問を頂きましたので、今回は「フケと抜け毛の関係」について解説いたします。

ハリとコシのある髪の毛のためにも、フケの原因と対策方法を理解して頭皮の状態を健康に保ちましょう。

目次

2つのフケの種類

フケの正体は、頭皮の表面の角質が剥がれ落ちたものです。
誰にでもフケは出るものですが、頭皮環境が悪く、乾燥していたり、脂が多かったりするとフケが多く発生することがあります。

顔の肌が28日周期で生まれ変わる(ターンオーバー)ように頭皮も28日(4~6週間)で生まれ変わっています。

〇表皮の1番下の基底層で新しく生まれた細胞が
〇成長しながら肌の表面へ向かいます。
〇14日間かけて角質層に到達した後、
〇さらに14日間角質層にとどまり肌を保護します。
〇役割を終えると垢となって剥がれ落ちます。

これがフケの正体です。

乾性フケ

主に頭皮の乾燥によって生じるフケです。
乾性フケは、細かくカサカサしているのが特徴です。空気が乾燥する冬に発生しやすくなります。
顔や体が普段から乾燥しやすい乾燥肌の人は、頭皮も乾燥しやすく乾性フケになりやすい傾向にあります。

頭皮が適度な水分や脂を保つことで外からの刺激を防いでいます。
乾燥肌の人は、外的刺激に弱く乾燥がかゆみの原因ともなります。

脂性フケ

抜け毛になる危険性が高いのは、脂性フケです。

脂性フケは、頭皮の脂が過剰に分泌されることでベトベトして髪の根元に張り付いてるのが特徴です。

皮脂は、常在菌であるマラセチア菌によって分解され臭いの原因となる脂肪酸に変化し毛根を痛める危険性があります。

女性よりも男性の方が、皮脂の分泌量が多いので、男性の方が脂性フケになりやすいです。
皮脂の分泌は、若い頃は活発で加齢と共に減少していくので、フケのタイプは年齢によっても変わります。

脂質・糖質の過剰摂取によっても脂性肌になりやすく、脂性フケになりやすくなります。

湿度や気温によっても異なり、梅雨から夏にかけて皮脂腺が活発になる時期は、脂性フケを発生しやすくなります。

フケの原因

フケの発生は、間違ったシャンプー、季節や気温・湿度変化などの「外的要因」やホルモンバランスや生活習慣の乱れなどの「内的要因」などが影響しています。

多くの人が毎日シャンプーしてるし、頭皮はキレイなはずと思っています。でも、正しくシャンプーをしないと気付かないうちにフケが発生したり頭皮環境が悪化していることもあります。

すすぎ残しのシャンプー

髪の毛の汚れは、オイルやワックスなどの整髪剤を使用しなければ、お湯で洗うだけでも大半の汚れは落ちてしまいます。

シャンプーでむしろ大切なのは、頭皮の汚れを落とし清潔に保つこと。

脂性フケは、脂漏性皮膚炎などを引き起こして頭皮環境の悪化につながるので、しっかりと泡立てたシャンプーの泡で頭皮を優しく洗う意識が大切です。

シャンプーがしっかりできていても、すすぎが不足してる人は案外少なくありません。髪の毛の上からシャワーで洗い流すだけでは、せっかくシャンプー剤が浮き上がらせた皮脂・汚れが頭皮に残ってしまいます。

女性に限らず、長い髪の毛の場合、髪の毛の束が厚くなる耳の周り・後頭部が洗い残し・すすぎ残しがおきやすいです。

髪の毛の根元を指ですくようにしたり、頭を下げて髪の毛の生える方向に逆らってシャワーをあてることでシャワーのお湯が頭皮に届きやすくなり、しっかりとすすぎやすくなります。

シャンプーのし過ぎ

1日に何回もシャンプーをしたり、強い洗浄力のシャンプーを使用することは、乾性フケと脂性フケの両方の原因になります。

〇乾性フケ
洗い過ぎて潤いや皮脂を取り過ぎて頭皮が乾燥してしまうと乾性フケとなります。

〇脂性フケ
乾性フケと同様に、皮脂を取り過ぎて「シャンプー直後は」頭皮が乾燥しますが、体が

「皮脂が足りない!大変だ、皮脂を分泌しなきゃ」

と反応してしまい、シャンプーをし過ぎたことでかえって皮脂を分泌し過ぎてしまうこともあります。

シャンプーは、1日の汚れを洗い流すために夜に1回、ベトつきが気になる場合でも2回までにしましょう。

朝も頭を洗いたい場合は、朝だけぬるま湯で洗う「湯シャン」はありですが、すべて湯シャンにすると、頭皮の脂を十分に洗うことができず、悪臭を発生させることにもなるのでお勧めしません。

油のべっとりついたお皿を水やお湯だけでキレイにできないのと同じです。

毛根の皮脂や汚れの詰まり対策としてシャンプーブラシはお勧めです。ゴシゴシこすらずに、細かく小刻みに縦方向に「やさしく」ブラッシングします。
<参考商品>
メリットシャンプーブラシ
サクセス頭皮洗浄ブラシ(やわらかめ)
 ブラシの硬さ(ふつう)もあります。

シャンプーは、爪を立てて傷をつけないように指の腹でやさしく洗いましょう。

頭皮を洗って清潔を保つことはとても良いことですが、洗いすぎには気注意です。

シャワー後、自然乾燥にすると頭皮が濡れた状態が続き蒸れて菌が繁殖しやすくなります。ドライヤーで髪の毛の根元を乾かすようにしましょう。

食生活の乱れ

糖質・脂質たっぷりの高カロリーな食事をとっていると頭皮の皮脂も過剰に分泌されやすくギトギト頭皮になり脂性フケの原因となります。

ストレス

ストレスやホルモンバランスの乱れもフケの原因となりえます。
ストレスが強かったり長く続いたりすることで頭皮が硬くなり血行不良となり新陳代謝が乱れることでフケが発生しやすくなります。

ストレスでホルモンバランスも乱れやすくなるため、なるべくストレスをためない自分なりのストレス発散方法を見つけて日常生活に取り入れてみてください。

まとめ

シャンプーをしっかりしてるのに、フケがすぐに発生している場合は、正しくシャンプーをできていなかったり、体調を崩しているサインかもしれません。フケが抜け毛の前兆のこともあります。シャンプーや生活習慣を見直して健やかな頭皮環境をキープしましょう。

〇フケは、頭皮の角質が剥がれ落ちたもの
〇フケは2種類(乾性フケと脂性フケ)
〇脂性フケが抜け毛の原因になりやすい
〇フケの出すぎは、頭皮や体のトラブルサイン
〇フケが発生する原因は
 ・間違ったシャンプー(洗えてない・洗い過ぎ、すすぎ残し、爪をたてて洗うなど)
 ・食生活・ホルモンバランスの乱れ
 ・ストレスなど
〇対策
 ・正しいシャンプー
 ・バランスの取れた食事
 ・生活習慣を整える
 ・ストレス発散

鍼灸院 Revive(リバイブ)では、薬を使わない安全な薄毛治療を行っています。
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